二人の仲を深める「単純接触頻度」でPR!

「網様体賦活系」で恋愛ターゲットを絞り込み、ターゲットの「自己肯定欲求」を満たして、好意の返報性で相手の好意を獲得したら、次のステップとしましては、単純に接触の頻度を増やして、相手との関係を深めて行く段階に入ります。

 多くの機関が実施している、結婚に関するアンケート調査によると、「今の結婚相手とはどこで知り合いましたか?」の質問に対して、上位3位はどこも共通していたそうです。

1位 職場  2位 友達の紹介  3位 学校   

でどの調査でもこれら3つで6~7割を占めています。この結果からは、2つの事が読み取れます。1つは「類友の法則」と「接触頻度の法則」です。

「類友の法則」は、コンフォートゾーンと関係しているんですが、人は常に心地良い物を探しているから、同類だと心地良さを感じるもので、親兄弟姉妹だったり、同じ地域に育てば遠い所で環境の違う所で育った人より親近感を覚えたり、歳のころだって近い方が仲良くなったり、「学校」や「職場」も地域や学力や得意分野などで分類されているので心地よいと感じるのだと思います。

「接触頻度」による効果を検証して行きたいと思います。

 みなさんこんな経験はありませんでしょうか? 学生時代や職場・良く行く店・趣味のサークル・など、定期的に行く場所で、何度も時間を共有してるうちに、最初は気にしていなかった異性の、良い所や意外な部分を見つけて、「いい人だな・・・」とか、「あれ!チョットステキかも!!!」なんて思った経験ないですか?

 米国の研究者が大学で行った心理実験で、ダンスパーティーの前に、参加予定の異性の顔写真を、フラッシュ的に見せていき、意図的に特定の異性を複数回表示させるようにしたところ、パーティー中にかなりの確率で複数回表示された異性の事が気になったと言う結果が出たそうです。

 これは、米国では100年前から研究されていて、「サブリミナル効果」として、映画やテレビの映像では1974年からご法度とされ、日本でもNHKが1995年に、民放連が1999年に放送基準で規制した方法です。

映画のフィルムの中に肉眼では確認できないスピードで、「コカ・コーラを飲みなさい」と言うメッセージを入れたところ、入れてない時と比べて、18%売上が上がったと発表されているが、意識でも無意識でも接触する頻度を増やすことは、恋愛にとっても効果的だと考えられます。

 例えば、選挙の時期になりますと、街のあちらこちらに大きな掲示板が立てられ、候補者のポスターが張られていますが、国民の権利だからと言って選挙に行こうと思って、

投票所に行って誰に投票しようかなと掲示板を見ているとしましょう、誰も知った顔がいません、しかしその中に、テレビで何度か見た顔がありましたら、とにかく目は留まりますね(これがタレント候補が強い原因なのですが)。

もしくは、毎朝通勤する時に、駅の入口の前に立っているのを見かけた候補者がいたら「この人見た事ある!」となりますし、無理矢理にでも握手などされていたら、どうせ投票するなら、見た事も無い人に入れるより、せめて見かけた事ある人に入れよう!とか、握手したし・・・となるはずです。

 ここで、感情の中で生まれているのは「親和性」です、知らない人より知ってる人、ただ知ってる人より良く知ってる人、といった具合に「会えば会うほど」「知れば知るほど」敵意は薄まり、好意は高まると言った関係が深まるのが人間の心理的特徴で、出会いに効果的なテクニックと言えます。 

 1968年に米国の心理学者ロバート・ザイアンスが論文に

「人は知らない人には、批判的になり冷淡になる、知れば知るほど親しみが湧き、その人の人間的側面を知った時好意を持つ」と発表しています。

従って、仲良くなるためには、偶然を装ってでも何度も機会を作ったり、意図的に何度も会える環境を作る必要が有り、相手の事を知ると同時に、自分の事も知ってもらうよう語り合う機会を持つ事が大切です。

この効果は仕事にも活用できます、どうしても落としたい契約相手・顧客などにこれは有効です。電話・手紙・メール・訪問などなんでもいいので、接触の機会を増やし、お互いを知り合う事が関係を深める、一番の近道であると言えます。

私達が「成婚哲学セミナー」でお世話になっております  80歳を超えた経営者の方からお聞きしたのですが、その会長さんは若かりし頃、ある一人の女性に一目惚れしました、がしかし、その女性には「いいなづけ」がいて双方の親が決めた婚約者がいたそうです。

普通ならそこであきらめて他の女性を探すと思うのですが、その会長さんは、あきらめませんでした、仕事でも成功する人はどこか違うのでしょうか、なんと携帯電話もメールも無い時代ですから、毎日毎日朝夕2回手紙を書いたそうです。

しかも速達で、朝書いた手紙が夕方届き、夕方書いた手紙が翌朝届くように送ったそうです。今だったら一歩間違うと「ストーカー」になりそうですが、この思いがみごとに伝わり、手紙を送り始めてから3年後にめでたく結婚されたそうです。

このケースも「手紙」と言う接触の頻度を高めた成果と言えます。一回の手紙で終わっていたら、会長さんの気持ちが伝わり、奥さんの気持ちが動く事もなかったでしょう。

まとめます、会えなければ手紙でも・・・とにかく接触頻度をあげて、自分を知ってもらい、自分の気持ちを伝えなければ、恋は始まりません。好意を使えるための頻度を増やすことが出来るかがポイントと言えます。

今の時代はSNSなどもあるので、昔の人より接触頻度を増やす機会は多いと言えるのではないでしょうか。